毎週月曜日更新

過激税 寡聞にして知らず

 先の参院選で民主党は、菅首相
が消費税アップを口にして大敗した。
しかし、国の財政は危機的状況に
あり、財源を確保しない事にはとギリ
シャのように破たんしてしまう事は目
に見えている。

 テレビ朝日系の朝の情報番組
「スーパーモーニング」
新たな財源として
「貯蓄税」なる新税が取り上げられ
いる。
 簡単に言うと、銀行に預けっぱな
しになっている預金が200兆円もあ
る。国の年間予算83兆円の2.4倍
の預金が銀行で「死に金」のように
眠っている。預金者から2%の税金
を取ると最大4兆円(消費税10兆
円)の税収が見込める。
 税金を払う位なら下ろして使おう、
とする心理が働き消費が拡大し、
デフレが止まり、景気も回復する。
一石二鳥なのだそうだ。

 12日、第3回目の放送で、野田
財務大臣がインタビューされた。大
臣はしたり顔で貯蓄税について
「寡聞(かぶん)にしてそのこと
は存じません」
とかわした。寡聞
とは見聞が浅く狭い事。自らの勉
強不足を謙遜して言う事が多い。

 筆者もテレビの前で「貯蓄税って
何だ?」とけげんに思っていたが、
見れば見るほど説得力があり、
目からウロコの状態にある。そも
そも貯蓄税は、あのケインズの理
論であり、経済学の基礎知識と
して金融関係者なら誰でも知って
いるそうだ。

 野田大臣が知らないはずがな
い。「寡聞にして知らない」などと、
一国の財務大臣として、わざわ
ざ小難し言い回しで即答を避け
たに過ぎない。知ってはいるが、
勉強の範囲には入っていないの
が本音だろう。

 ところで、もし貯蓄税が導入
されたら、銀行預金はタンス預
金に移るだけのような気もする。
そのタンス預金にもキッチリと課
税出来るように紙幣の刷り直
しを行うという驚きの過激税な
のである。
 財源確保を手軽な消費税
だけに頼るのではなく、多様な
手法を論議すべきである。

漂流 消えた200万人

 
111歳で、全国長寿番付2位とされた
東京都足立区の男性が、30年以上前
に亡くなっていた事件に端を発し、高
齢者の行方不明問題で大騒ぎだ。

 日本の総人口は、1億2,700万人を
数えるが、これは住民票に登録され
ている人数である。これに対して、日
本には戸籍制度があって、その本籍
人口は1億2,900万人だ。この2つを
比べて見ると、本籍人口の方が住民
登録人口を200万人も上回っている
のである。

運転免許証を見ても分かるように、
本籍(戸籍)と現住所(住民登録)が
セットで記載されている。ところが、
住民票がなくて、戸籍だけ残ってい
る「生死不明」の人が200万人もいる
のだ。

 これはどういうことか?

 筆者の見聞きする範囲では、住
民票の制度が出来た昭和27年当
時、「生死不明」だった人や戦前
に本籍を日本に置いてブラジルな
どに移住した人などの住民票が作
られずに現在に至っているようだ。
それにしても200万人とは多すぎ
はしないか。他にも理由があるの
か。謎である。

 今、大騒ぎになっているのは、
住民票はあるのだが、行方が分か
らない人たちである。実務の上で
も住民票の最後の住所地から杳
(よう)として行方の知れない
人々の例は枚挙にいとまがない。

 江戸時代―。行方不明者が
出た場合、親族や五人組には
これを連れ戻す義務があり、こ
れを果たせない場合には、彼
らも処罰された暗黒の歴史を
経て、現代においては国の
監視はない。プライバシー保
護の下、200万人以上の「生
死不明者」が漂流しているので
ある。

No title

広報あきたかたに「おくやみ」欄がある。広島県安芸高
田市では年間500人余が亡くなっており、毎月40人前後
の訃報が載ることになる。天寿を全うした人、若くして亡
くなった人、さまざまである。

Aさんの名前を見つけて驚く。つい数ヶ月前のこと、遺言
をしたいと事務所を訪れた。数人の子どもの内、Bさん
と親子の確執を抱えていた。何度かの打ち合わせで
「Bに極端に薄く、他の子どもに厚い」公正証書遺言
にすることとし、公証人役場への事前打ち合わせも
済ませた。

いよいよ公証人役場へ出向き遺言を実行する当日の
朝早くAさんから電話が入った。「内容を変えようと思う」

その日の午後、公証人役場で無事、遺言作成を済ま
せ、筆者とAさんは、喫茶店に落ち着いた。Aさんは安堵
の表情でオレンジジュースを飲む。遺言は「Bに極端に薄く、
他の子どもに厚い」から「Bに厚く、他の子どもに薄く」輪切
る内容に大転換された。

Aさんの土壇場での心境の変化は何だったのか? それ
は聞かなくても分かる。親子の「確執」と言っても何も険悪
な状態に置かれているわけではなかった。むしろBはAに
忠実過ぎる。Aはそこが気に入らない。親を超えてほし
いもどかしさに苛立ち、Bを排除しようと一度は決めたが、
最終的にはBに利する遺言に化けた。

揺れ動く親の心情を垣間見たあの日からわずか数ヵ月
後、Aさんは得心して黄泉の国へ旅立ったに違いない。

その大賞 異義あり

その  大賞  異義あり 
地元紙が関係する「第2回暮らし川柳大賞」の
受賞作品が決まり、2161人から5676句と、
前回より倍以上の作品が寄せられた、と言う。

大賞作品を見てピンときた。

 ついて来い 今は女房に ついて行く

 どこかで聞いたことがあるゾ。調べたら出てきた。
 「第16回サラリーマン川柳コンクール」(サラ川)
の15位の作品である。

 ついて来い 今では妻に ついて行く

 第一生命が主催する サラ川は、川柳の投稿
ブームの先駆けとなったメジャーな存在であること
はよく知られている。

 2つの句を見比べると、非常に似通っている。
川柳は、五・七・五の十七音の中に社会風刺を
込める短文だから、偶然にも全く同じ作品が詠ま
れる可能性も否定できない。

 むしろ選ぶ側が慎重であるべきだが、チェックには
限界があろう。しかし、今回の場合、一寸注意す
れば防げたように思う。結果的に、偶然にも似
通った作品だったとしても、大賞には値しない。

暗躍 迷惑な怪物くん

昼下がりのスーパー。山ほど食料品を買い込んだ
お客で混雑し、レジでの待ち時間は相当長い。9台
あるレジのうち、1台が「他へお回りください」のプレート
を置いて店員は何やら作業をしている。行列の最後
尾の男が切れた。「レジを開けーや!おい兄貴、聞
こえとるか!」。何もそこまで下品にわめき散らすこと
もあるまいに。


 

別のスーパーでの出来事。レジの方向から怒声が
聞こえ騒々しい。中年男性がレジの女性を大声で
なじっている。何か気に入らないことがあったようで、
散々わめいて店を出た。叱責された学生らしきアル
バイト店員は、泣きべそをかいている。その場に居合
わせたお客さんは、口々に店員を慰める。「あんたが
悪いんじゃないよ」「あんな奴、声が大きいだけだ。
気にすんな」

筆者も先日、クライアントから叱責を受けた。契約
書の作成に関し電話確認をした所、「どっちの味方
なんだ!」と怒る怒るもう無茶苦茶。大きな声をすれ
ば道理が引っ込むとでも思っているのだろうか。

社会不安を反映して増殖するモンスタークレーマー。
医者を罵るモンスターペイシェント、教師をバカにする
モンスターペアレント。至る所に潜み暗躍ばっこする
暴れん坊・怪物くんから身を守る手立ては見つから
ない。

タヌキ VS キツネ 勝負はいかに?

タヌキ VS キツネ 勝負はいかに?

 先日のことである。Aさんが血相を変えて事務所に飛び込
んできた。「家人のB子が床下工事をX社と契約してしまった
!」。同行のB子さんは、Aさんに叱責されたのだろう、へこん
でいる。話しを聞くと、今日のお昼過ぎに床下の無料点検に
やって来たX社広島店の販売員に床下のカビのひどさを指
摘され、勧められるがままに50万円の請負契約を結んでしまった、という。



 契約書を見ると、今日(金曜日)契約し、明後日(日曜
日)には工事を行う。1日で終わる予定だ。訪問販売だか
らクーリング・オフがきく。契約解除通知書を作成して、2人
に内容を確認して貰う。X社(本店=東京)に対してパソ
コンを使い電子内容証明郵便で解除書を送る。広島
店へも解除書をFAXして一件落着。筆者が言う。「これで
無条件で契約解除になります」。へこんでいたB子さんが
はにかんだ。

 それにしてもB子さんは、どうして安易に契約に応じてし
まったのか?断り切れない性格なのだ。高額なため一度
は断るも、販売のプロは心得たもの。「湿気で家がダメに
なる。健康に悪い!。今ならキャンペーン中」などと巧み
なトークに根負けし、断りきれずにサインしてしまった。

 先日も事務所の近くにテントを立てて、6人余の若
い勧誘員が道往く人々に片っ端から声を掛けている。
「おばあちゃん何歳?」
「うーん、82歳」
「ウソーッ、ピチピチ!若~い!信じれな~い!」
 などと大袈裟に褒めながらテントへ誘導していく。
テントの奥では、信じられない値段の布団が売られ
ているらしい。合法の範囲内での商売には行政も警
察も止められない。もっとも消費者もこの手の商法を
熟知していて、テントの中での説明は適当に聞き流し、
洗剤など無料商品を貰うだけ貰い、嬉々と帰る人も
多い。キツネとタヌキの化かし合いの様相だ。
 しかし、中には、B子さんのように断り切れない性
格の人、判断力が不足の人、社会性に欠ける人も
いるだろう。「契約は自己責任の世界」の一言では
放置できない社会問題を孕んでいる。

********

「テント村で買った羽毛布団をキャンセルしたい」
という相談者はまだ現れていない。

電子内容証明 [編集]
内容証明郵便と類似の制度として電子内容証明サービスが存在する。Microsoft Wordもしくはジャストシステムの一太郎がインストールされているインターネット環境を有するパソコンがあれば利用できる。紙による文書よりも準備する物が少なく、規則が少ない。詳しくは電子内容証明サービス(日本郵便)を参照。

♪わが家はお泊り屋さん~


そうなんだ、と妙に感心してしまう。「広報あきたかた」
4月号に浜田一義市長が『24時間保育体制の確立』と題
した一文を寄せている。若者定住を促進するため、 22年
度の新規事業として「お泊り保育」に取り組むという。市
長の選挙公約を実現するものらしい。

 筆者は、とっさに山口県萩市の事例を思い浮かべた。
同市では、3年前から夜勤を伴う看護師らの仕事と子育
ての両立支援のため、乳幼児を24時間預かる終日保育を
私立保育園に委託して行っている。利用者から「夜間に
働けるから助かる。保育料も安い」と好評なのだ。

本市の終日保育もてっきり「萩方式」かと思いきや、
全く違うのである。既存保育所等の時間延長や新しく保
育施設を作らないと書いてある。じゃあ、誰がどうやって
幼子の面倒を見るというのか?
市長曰く「市民の皆さんから募集する保育提供会員に
宿泊預かりをお願いする」。
ファミリーサポート事業とい
うのだそうだが、仰天発想に思わずのけぞってしまう。
♪わが家は焼肉屋さん~
キッコーマンの焼肉タレのテレビCMだが、これを使えば
焼肉屋さんの本格的な味が楽しめる理屈を超えた「おいし
さ感」が伝わってくる。しかし、これが、
♪わが家はお泊り保育屋さん~
となると、なんだか浮世離れした理屈を超えた「違和感」
でしかない。孫を泊めるような感覚で他人の子どもを預か
る奇特な人(会員)は限られるだろう。そもそも本市にお
いて、お泊り保育のニーズがあるのだろうか? 

 3月は人事異動のシーズン。筆者の店にも転勤に伴いア
パートを捜す人が訪れる。この時期は、かき入れ時で例年、
2桁の申し込みがあった。しかし、今年は1桁に終わった。
本市の企業立地は進まず、それどころか撤退・廃業が相次
いで久しい。1度空いたアパートは容易に埋らない現実。
 今やるべきことは、お泊り保育ではなく、企業誘致だ。
お隣りの北広島町からは、企業誘致成功のニュースが次々
と伝わってくる。本市も手をこまねいているわけではなか
ろうが、企業進出の朗報は一向に耳にしない。
若者定住は、緊急かつ深刻なテーマだが、お泊り保育な
どという意表をついた奇抜な一手に感心はするが、関心は
ない。

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逆探知 空き家からのメッセージ

 

逆探知  空き家からのメッセージ

役員: 「先ほどAさん宅から電話があったんだが、
   何かありましか?」
筆者: 「以前お知らせした通りAさんは不在です。
   誰とお話しになりましたか?」
役員: 「いえ、話してはいない。留守中に着信が
   入っていたんだ。着信番号を町内会員名
   簿を当たりAさん宅と分かったんだよ」
筆者: 「何時頃ですか?」
役員: 「えーと、朝の11時10分から3回だな」
筆者: 「変ですね。Aさん宅の鍵は私だけが持って
   います。でも、私はその時間帯には事務所
   にいましたよ」
役員: 「うん、確かに変だな。じゃあ一体全体誰が
   電話を!?」


 どういうことなのか。
 一人暮らしのAさんが認知症になり、昨秋に
筆者はAさんの成年後見人になった。その後、
Aさんは老人養護ホームに入所する。その際、
上記の町内会役員さんに「Aさん宅の留守が
続きますが、連絡事項は私にお願いします」
と伝えておいた。それで役員が筆者に連絡を
して来たのだ。
 それにしても誰が留守宅から電話を掛けた
のだろう。可能性としてはAさんの帰宅、ある
いは遠い親戚が訪れたとの線も考えられるが、
自宅の鍵は私以外に誰も持ち合わせない。
もし、部外者の侵入があったとしても、不法
な侵入者が役員宅にわざわざ電話を掛ける
ような真似はしないだろう。
 
筆者: 「ところでその電話番号は何番でしたか?」
役員: 「○○-××××だよ」
筆者: 「違いますよ。Aさん宅の電話とは違います」
役員: 「・・・・・・・・・・」
筆者: 「その番号のお家は、Bさんです」
役員: 「何でBさんと分かるんだよ」
筆者: 「電話帳で確認しました」
役員: 「不思議だなァー。そんなに素早く探し当てる
   とは」
筆者: 「パソコンの逆引き電話帳で調べれば一発
   です」
役員: 「逆引き?」
役員: 「普通の電話帳は、名前が分かっていて電
   話番号を調べます。逆に電話番号が分かっ
   ていて名前が調べられる、逆引き電話帳とい
   うソフトがあるんです」
役員: 「へえ、便利な世の中になったもんだ」
筆者: 「感心ばかりしていないで、町内会員名簿を
   確認してみて下さい」
役員: 「そうだな。あっ!AさんとBさんの電話番号が
   入れ替って記載してあるよ。OH!ミステーク。
   大変お騒がせしましたな」

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みすゞワールド みんなちがって みんないい 喜びも・悲しみも

みすゞワールド みんなちがって みんないい
喜びも・悲しみも

  広島市安佐南区・原南小で、
朝礼の時に「今月の歌」を全員
で合唱している。昨年5月、八十六
年も前に作られたある詩が選ばれ
て歌われた。
 「憶えているよ」。同小4年生の
しおりさんが口ずさむ。

私と小鳥と鈴と

  私が両手をひろげても、
  お空はちっとも飛べないが、
  飛べる小鳥は私のように、
  地面(じべた)を速く走れない。

  私が体をゆすっても、
  きれいな音はでないけど、
  あの鳴る鈴は私のように、
  たくさんな唄は知らないよ。

  鈴と、小鳥と、それから私、
  みんなちがって、みんないい。

 童謡詩人・金子みすゞ(1903~
1930)のこの詩は、「みんなちが
って、みんないい」がテーマと
なっている。A君はこれができる
が、あれはできない。B君はあれ
ができるが、これができない。み
んな違って、みんないい。助け
合って生きて行く事の大切さが
見事に凝縮されている。この詩
に曲を付けて歌う「音読教育」
が小学校で盛んに行われている。

 筆者は、先日、山口県・長門市
を所用で訪れた際、「金子みすゞ
記念館」に行き、みすゞの墓所にも
足を運んだ。館内の年表やボランティ
アガイドの説明で彼女の知らざれる
秘密を知った。
 みすゞは、20歳の頃から詩を作り、
雑誌に投稿を始めた。詩人・西条八
十に認められるが、26歳の若さで
この世を去る。死に至る経緯は、
みすずを実の姉と知らない弟が恋愛
感情を抱くようになったことから、
周囲が2人を切り離そうと、他の
男と結婚させてしまう。

 みすゞは、その夫との間に女児
を儲けるが、放蕩者の夫からひど
い性病をうつされた上、詩を書く
ことさえも禁止されるに至り服毒
自殺を図る。TVドラマで松たか
子が演じて話題になったという。
 86年も前にうたわれた詩であ
るにもかかわらず、現代におい
ても少しも古びず、とても新鮮
に感じる。暗さの欠片の微塵も
なく輝いている詩の裏側には、
数奇な運命に翻弄された悲しい
女の性(さが)が隠されていた。

 「喜びも悲しみも、みんな
ちがってみんないい」。美しく
無邪気に微笑むみすゞの残像を
見た。明後日(3月10日)は、
みすゞの命日。全国のファンが
墓前に駆け付けるという。合掌。

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冬季5輪 熱中症のいい夫婦

冬季5輪
熱中症のいい夫婦

 「今朝の中国新聞『時事川柳』に載っている句の意味が
解らず困っている」と電話があった。
50代とおぼしき女性が続ける。
「投稿者にお祝いの電話をしたい。でも、句が理解ができないことには誉めようがない」
 幸あれと
 5コの2の字に
 託す夢

 早速、新聞を開き、相談者と話す。

筆者:「この句ですね。なるほどなるほど」
女性:「5コとありますので冬季五輪と
関係するのでしょうか?」
筆者:「違いますよ。ヒントを差し上げましょう。
今日は何日ですか?」
女性:「22日です」
筆者:「何月?」
女性:「2月22日です」
筆者:「何年?」
女性:「22年2月22日です。あっ!2の字が
5コ並びました」
筆者:「綺麗ですね。『2』は人の和を象徴させる
幸せをもたらす数字なのです」
女性:「意味が分かりました。22222のゾロ目の日に因み幸運を祈る句なのですね。
これで電話が出来ます。有難うございます」
筆者:「待ってください。続きがあります。この句は川柳ですから社会風刺のワサビが効いています」
女性:「どんなワサビですか?」
筆者:「今日22日は、フーフー(夫婦)の日です」
女性:「分かりました!2が5コ並んだ今日は、夫婦の日と重なるプレミアムデーなのですね」
筆者:「そのとおり。作者は、最後の最期までいい夫婦でありたいとの願いがこもっています。作者は、いつも一緒に寄り添っている”おしどり夫婦”なのでしょうね」」
女性:「よく分かりました。ところで、この句は冬季五輪とは全く関係しなかったのですね」
筆者:「……。じゃあ、ここでワサビ抜きの1句。
睦まじく 五輪に熱中 いい夫婦」

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新予算案 輪切りにされる市民の悲鳴

 
新予算案
輪切りにされる市民の悲鳴

 安芸高田市の今年度予算案が発表された。新聞各紙の見出しは「一般会計231億円に2年続き増」(朝日)、「前年度13.4%増 大型事業本格化で」(毎日)、「安心安全を確保 積極型」(読売)、「生活環境整備幅広く 産業・観光振興にも配慮」(中国)、となっている。
 予算案の中身は、231億7,400万円、前年比13.4%増、2年連続の増額編成となった。収入は、地方交付税98億円、市債42億円、市税33億円などを見込む。これに見合う支出は、義務的経費46%、投資的経費21%、その他経費33%の比率。投資的経費の中で、建設事業が前年比6割近く増えた。これは、市内30の保育所、小中学校に配食する「給食センター」、「汚泥再生処理センター」、「広域葬斎場」などの建設を予定している。
 民主党政権の目玉、子ども手当給付事業も始まる。地デジ難視聴地区の解消を図るなど市民に直結する生活環境整備に重点を置いたのが特徴となっている。
 さて、予算案の全般を見ると、収入の4割を交付税で賄う困った時の国頼み状態に変わりはない。自主財源である市税(個人市民税、法人市民税、固定資産税等)は減る一方。とりわけ、法人市民税の落ち込みは著しい。企業の倒産、撤退、有効求人倍率の低下と言う悪循環は止まらない。いちど空室になったアパートは容易に埋まらない。広島県が行った「県内23市町人口推計」調査http://www.pref.hiroshima.lg.jp/category/1000000000205/index.htmlによると、本市の現在人口3万1千人が、25年後には2万2千人にまで落ち込んでしまう。先行き不安の暗い気持ちになってしまう。

 中国新聞は、新予算の解説記事を掲げ、限られた予算の中で「選択と集中をどう図るか」と突っ込んでいる。正にその通りには違いないが、輪切りにされて漂浪する市民を作り出すようなことがあってはならない。

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劇的ビフォー 文章の達人と仲間がコラボ

サンデーコラム|劇的ビフォー 文章の達人と仲間がコラボ|2010年2月15日号

劇的ビフォー
文章の達人と仲間がコラボ



 たまにメールが届く。「無料メール相談」を設けているがサッパリなのである。しょげ返っていたらある日、朗報が舞い込んだ。ある団体から、ある案件の現状分析と将来予測を立てるレポート依頼だった。
 正確には、用意されている原稿、資料を基に、完全原稿に仕上げる作業だ。原稿は、紋切り調で、起承転結に乏しく、画竜点晴に欠く。
資料も不十分だ。大改造!! 劇的ビフォーアフターが必要だ。依頼者が用意したお金は3万円。この問題を抱えた原稿に「文章の達人」が立ち上がった。
 A4、10ページの一寸したボリュームだが、原稿を大きく見直すことから始めた。内容を一新すると共に、平易な文章に改めることで読み易くした。資料の取捨選択を行いデータを大幅に追加した。読者に最後まで読んで貰うワザも随所に散りばめた。
 仕上げは、タイトル・見出し。いくら立派な能書を垂れても読んで貰ってナンボだ。「○○の現状と将来」では興味を殺(そ)ぐ。人気ドラマ「ごくせん」の仲間由紀恵風のイラストを配して「○○の現状・将来/すべてお見通しだ!」とした。このイラスト購入に3,900円掛かるが、見出し効果は抜群だ。

 

 かくして、完全原稿の引渡しを終えた。果たして、読者は喜んでくれるのでしょうか?

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隠れたベストセラー 「トラ」ブル あんしん

サンデーコラム|隠れたベストセラー 「トラ」ブル あんしん|2010年1月3日号

 冷静、沈着、温厚、頑固、強情。ゆっくりとした挙動で、敏速に判断して行動出来ず、人と話をすることが苦手。人間関係が下手で、せっかくのチャンスを逃してしまう。 
 陽気にはしゃぐタイプではないため、人気運に乏しく、華やかな名声を得る可能性は少ない偏屈の星。適職は、新規事業、代理店等。蓄財に縁があるため、お金が貯まる。

年が開け、干支はうしから寅へ。筆者は、前年のうし年生まれだった。前文は、うし年生まれの「性格占い」。一年を振り返ると見事に的中している。接客業なのに人と話すのが全くの苦手。メールでのやり取りが楽だし、その方が自信もある。しかし、売りの「48時間スピード回答!メール無料相談」へのアクセスは少ない。そんな逆風の中ではあったが、昨年を漢字一文字で表すと「忙」。同世代並サラリーマンの年収は確保できた。


 ところで、筆者は毎年、ハガキ大の『年齢早見表』を1万部印刷し、元旦の新聞に折り込んでいる。明治43年~平成22年まで「人生100年分」の元号、西暦、干支を組み合わせたもので、ことのほか好評だ。「便利だよ」と誉められたり、直接事務所に取りに来られたり、訪問先の茶の間の壁に貼ってあったり、会合の席で手帳に挟んでいる人を見かけたり、である。

 皆さまにとって、今年こそトラブルのない、平穏な日々でありますように。不幸にしてトラぶった時は、お早めに相談無料のあんしんにご相談下さい。

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巨大宗教新聞の直球技|2009年10月26日号

サンデーコラム|巨大宗教新聞の直球技|2009年10月26日号

 聖教新聞によると「分厚い時刻表を使いこなす力を試す『時刻表検定試験』」が、約10年の歴史に幕を閉じる。鉄道ファンの“腕試し”としてひそかな人気を集め、これまで約4万人が受検。惜しむ声もあるが、11月の全国検定が時刻表博士を目指す最後のチャンスとなる。検定は平成11年にスタート。列車や旅、駅弁に関するユニークな問題が多く、受検者はマイ時刻表を持参し、
難問に挑戦する仕組みだ。合格率はわずか5~10%。受検者数はかつて5千人を超えた年もあったが昨年は約3千人に落ち込み、打ち切りが決まった」そうだ。

 なぜ巨大宗教「創価学会」の機関紙・聖教新聞から引用したのか、と言うと筆者が同新聞の読者であるからに他ならない。筆者が熱心な信者であると言う訳でもない。顧客から「1カ月だけで良いから読んで欲しい」と懇願された。自称ライターの筆者の情報源になるかも知れないと1カ月限定の読者となった次第。

 聖教新聞をお金を出して読むのは初めてだが、 これまでチェックは入れている。社会面・スポーツ面も一通りそろっており、教育・文化全般に良い記事が載っている。写真の人々の明るい表情が特徴でもある。
 何と言って同紙の真骨頂は、ライバル?を木っ端微塵に粉砕することにある。悪と闘ってこそ正義とばかりに攻めて攻めて攻め抜く論調。
紙面座談会では、相手の欠点や短所などを痛快に語り、(大笑)・(爆笑)でくくる。プロレスの場外乱闘を見る愉しみがある。

 時刻博士の話題に戻ると、全国検定廃止は、インターネットの普及によるものと思える。乗り換え経路が一発検索できるようになり、“時刻表離れ”が進んでしまった。
  読売新聞の調査で、何かの宗教を信じている人は26%にとどまり、信じていない人が72%に上り“宗教離れ”も顕著だ。筆者も無宗教者の一人だが、縁あってこの1か月、宗教に触れる秋である。

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悪行水に流す旅|2009年10月19日号

サンデーコラム|悪行水に流す旅|2009年10月19日号

関西の出張を終え一泊して、早朝の新幹線で広島に着いた。ここからは、路線バスに乗れば事務所前に停まるが、電車に乗ると隣町のJR向原駅で下車して事務所まで約8kmの距離がある。普段はバスを使うが、たまには電車に乗ってみよう!
 JR芸備線に乗り換え、朝10時、向原駅に着いた。駅構内に路線バスの発着場がある。時刻表を見ると、事務所のある吉田行きのバスは11時。1時間待ち。よく目を凝らすと、祝祭日は「全面運休」と書いてある。そうだ、今日は日曜日!
 バスが走らなければ、自力で走るしかない。誰かに迎えを頼んでもよいが、気温二十度、絶好の秋晴れだ。ウオーキングも悪くないぞ。かくして、北へ2里(8km)を歩くことを決意。2時間は掛かるだろう。道程の大半は、赤峠と呼ばれる急峻な峠道だ。交通量が多く、急勾配やカーブが続く道を汗を拭き々々1里歩き、赤峠の頂上近くに辿り着き一休み。

 おや、右手道路脇に小さな祠(ほこら)がある。「ひしね神さん」とある。ひしねとは、子どもの手の甲に突起するイボのこと。昔、流行った皮膚病の一つである。親が子を連れて参拝し、ここの湧き水でイボを洗うとアラ不思議、イボコロリの御利益があったらしい。全国いぼ神マップによると。イボとり神様は、全国965か所、広島は第11位28か所を数え、我らがひしね神社もマップに掲載されているではないか。不思議発見!ふるさと再発見!
 筆者の手にイボはないが、日頃の悪行?の数々で手あかにまみれている。早速、聖水で洗い流した。身も心も清め、再び出発進行。下り坂を転げるように事務所に着いた。所要時間は1時間と40分。
 筆者の帰りを待ち構えたかのように1本の電話が鳴った。たった今、イボ神様の前で悪行三昧の生活を水に流して来たばかり、身を引き締めて仕事に掛かることにしよう。

向原駅からあんしん事務所まで歩いたのです|あんしん事務所のHP
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出生の秘密(後)|2009年9月21日号

サンデーコラム|出生の秘密(後)|2009年9月21日号

出生の秘密(前編)はこちら

 前回のポイントを整理してみよう。広島飛来(5歳)の戸籍には「平成5年1月1日広島市中区で出生・平成10年3月31日父届出」とあり、「父・広島太郎、母・広島花子」とある。飛来が生まれたのは平成5年なのに、出生届けは5年後の平成10年。さらに、飛来の両親、太郎・花子夫妻の婚姻届けは飛来の出生届けの日と同じ平成10年3月31日となっている。なぜ、5年間出生届けが出されなかったのか?なぜ、婚姻届けと出生届が同一日なのか?「空白の5年間」を検証する。

 実は、飛来の戸籍は別に存在する。平成5年1月1日、ひとつの生命が誕生した。飛来と命名された。同棲中の太郎・花子は、すぐには結婚出来ない複雑な事情を抱えての出産だった。飛来の将来を案じ思い悩んだ挙句、遠縁の岡山凡太・桃子夫妻に頼み込んだ。「飛来をあなた達の子どもとして出生届けを出して欲しい」と。飛来は、凡太夫妻の長女として出生届が役所に出され、受理された。飛来は、凡太夫妻の戸籍上の子となったが、実生活では太郎・花子が育てた。

 5年の歳月が流れた。太郎・花子の結婚の障害が取り除かれ、2人は晴れて結婚をする気運になったが、愛娘の飛来を自分たちの子どもに戻す必要がある。家庭裁判所に対して、戸籍上の父母、岡山凡太・桃子を相手方として、親子関係のないことの確認を求める旨の裁判(調停)を申し立てた。裁判所は、関係者から事実関係を調べ、飛来は太郎・花子の子であるとの審判を下した。太郎・花子は、その審判書を持って市役所に行き、出生届と婚姻届を出したのである。

 この場合、戸籍はどうなるか?凡太夫妻の戸籍に記載されている飛来は虚偽の出生届に基づくものであるから無効となり「親子関係不存在の裁判確定」の記載と共に飛来は凡太の戸籍から消除される。戸籍には、人の出生から死亡まで、親族関係の血のつなりが途切れることなく記録されている。戸籍の連続性と言うが、飛来と凡太夫妻とは血がつながらないので、連続性はここで途切れてしまうことになる。ただ、凡太の戸籍から消除されると言っても、「親子関係不存在の裁判確定」の記録は残ってしまう。

 一方、太郎・花子は、2人の婚姻届により新しく戸籍が作られる。同時に出された真実の出生届けにより、「平成5年1月1日広島市中区で出生・平成10年3月31日父届出」と記載される。出生日と届け日の「5年間の空白」(飛来の従前戸籍は岡山凡太であったこと、親子関係不存在の裁判が確定したこと)を埋める記載はされない。将来、飛来が戸籍を見て「空白の5年間」に疑問を抱き、調べようとしても従前の凡太戸籍に辿り着いて、出生の秘密を知ることは不可能に近い。

 もっともこのような事例は、「藁(わら)の上からの養子」と言い、藁の上に生まれたばかりの他人の赤ん坊を貰い受けて自分たちの子として籍に入れ、育てるという古典的なやり方である。飛来の場合、実生活では太郎・花子が育てているので、幾分ニュアンスの違いはあるが、いずれにしても親子関係は、いつの世にあっても、事実は小説より奇なのである。

奇なり|あんしん事務所のHP
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出生の秘密(前)|2009年9月14日号

サンデーコラム|出生の秘密(前)|2009年9月14日号

 自分の「戸籍」を見る機会はほとんどないと思う。
筆者は、仕事柄、日々他人様の戸籍を拝見しているが、自分自身の戸籍を見たのはいつの日か。思い起こせば、一番最初に見たのは、高校進学の時だった。入学時に提出する書類の1つだが、初めて開く戸籍謄本にひどく緊張したものだ。

 と言うのも、戸籍の父母欄の名前が、全く知らない人の場合があるのだという。現在の父母は育ての親、産みの親は別にいるという衝撃の事実、出生の秘密を知る「悲劇」が世間にはあるという。
 筆者ももしかして、貰い子(養子)だったらどうしよう、などと逡巡しながら、現在の父母の名前を確認し安堵した記憶がある。もっとも現在では、高校進学時の戸籍謄本提出は不要となっているが、いずれは自分の戸籍を確認する時がやって来る。戸籍の中身を覗いて見よう。

 例えば、広島飛来の戸籍は「平成5年1月1日広島市中区で出生・平成10年3月31日父届出」とあり、「父・広島太郎、母・広島花子」と書かれている。飛来は貰い子でないことが分かる。もし、貰い子であれば「父・岡山凡太、母・岡山桃子、養父・広島太郎、養母・広島花子」と書かれる。
 しかし、この戸籍、よく見ると、飛来が生まれたのは平成5年なのに、出生届けは5年後の平成10年。出生届は、14日以内の届出が必要なの一体どうしたのか?5年間無戸籍だったのか?
 さらに広島太郎・花子夫妻の婚姻届けは、飛来の出生届けの日と同じ平成10年3月31日となっている。婚姻届けと出生届が同一日なのは、何を意味するのか?

 結論から言えば、戸籍法上は何の矛盾もないのである。ただ、「空白の5年間」がどこかに「封印」されているのである。飛来の出生の秘密に迫る。
待て次号!

待てない!|あんしん事務所のHP
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出生の秘密(後編)はこちら

コンドルは飛んで行く 揚げ足鳥も飛んで行く|2009年8月31日号

サンデーコラム|コンドルは飛んで行く 揚げ足鳥も飛んで行く|2009年8月31日号

 相手の些細な失敗や言葉じりに付け込んで、相手を責め立てることを揚げ足を取るという。世の中、自分の思い通りにコトは運ばないから、人の揚げ足を取ったり、取られたり。筆者も揚げ足鳥になって人の生き様をウオッチングする。不定期シリーズ第1羽。

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秘かな失望
 衆院選は、民主党の大勝利に終わり、美酒に酔っておられるようでご同慶の至りである。政権交代だと浮き足立つが、こっちは売上げが伸びず生活後退が続いている。そう言えば半年前のこと衆院選予定者ご自身からある事柄の依頼を受けた。結局その依頼はホゴにされた。この時、政治家はウソつき人種なのだと身をもって体感した。総花的なマニフェスト(公約)だってきっとホゴにされるに違いない、と秘かに思っている。

大安論議 
 ある会合で市の幹部が人権問題に関して、迷信や科学的根拠のない因習を打ち破る勇気の必要性を説いた。カレンダーの六曜を例に「結婚式に大安吉日を選ぶのは人権侵害につながる」との指摘があった。それなりの根拠があるに違いないと調べてみると、六曜、三隣亡、血液型など根拠に乏しい迷信で生活を縛ることは、人権擁護に反し好ましくないことが分かった。現にカレンダーから六曜を削除する動きもあるようだ。しかし、商取引の現場では、お客さんの多くが仏滅を避け大安を選ぶ。「お客様、そんな迷信にとらわれてはいけません」なんてとても言えない。

プライド
 一人暮らしの高齢の方と接する機会が多い。一様に自信と誇りを持って今を生きておられる。前々回のコラムで書いたオトラさんを引き合いに「ある日突然に脳梗塞で倒れることもあるので、元気なうちに出来ることはしておいた方が…」とアドバイスするが、まだまだ元気だという気概が先行し、反応は鈍い。今年、80歳になった茂吉さんもそうだ。頭脳明晰、体力十分と心得て振るまってきたが、ここ最近、判断力にキレがなくなり、耳が遠くなった。本人は自覚しているのか、いないのか…。補聴器を勧めたい所だが、プライドを傷付けるようで進言出来ずにいる。

ソウバナテキに|あんしん事務所のHP
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コンドルは飛んでゆく アメリカ・中南米 / クラシックオムニバス

コトコト、コトコト尾道の人|2009年8月24日号

サンデーコラム|コトコト、コトコト尾道の人|2009年8月24日号

コトコト、コトコト。乳母車を押すコトミさんと会った。
残暑厳しい昼下がり。国道の歩道を南へコトコト、コトコト歩む。彼女が押している乳母車は、シルバーカーと言うのだそうだ。本来の乳母車(ベビーカー)に対し、高齢者が、歩行補助に使う手押しの4輪車(シルバーカー)として商品化された。その歴史は浅いが年間30万台が生産されているという。
 シルバーカーは、高齢者の外出を支援する道具として、購入に際して市の補助があったりする。「老人車」のイメージは拭えず、使う方も抵抗感があるようだ。そう言えば、男性がシルバーカーを押す姿は見たことがない。

 さて、コトミさんは、筆者とすれ違い様に「オノミチはどっちに行くんかいの?」と聞いてきた。筆者は絶句した。ここは広島県の北部である。南部の尾道へは、直線距離で優に100キロを越える。とても歩いて帰れる距離ではない。「どこから来たの?」などと質問してもサッパリ要領を得ない。どうやら認知症が入っているようだ。


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 コトミさんの押すシルバーカーの背もたれの部分に目をやると、住所・氏名・電話番号がマジックで大書されていた。4キロ先の集落に住むコトミさんと判明。ご家族に電話連絡を取り一件落着を見た。
 さて、コトミさんが帰ろうとした尾道は、彼女の生家だったようだ。認知症が進み、赤ちゃん返りをした85歳の彼女は、コトコトと乳母車を押し、望郷の思いを馳せる日々なのだろう。

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絶縁と分籍・相続権|2009年8月17日号

サンデーコラム|絶縁と分籍・相続権|2009年8月17日(月)号

バラエティー番組などで活躍した俳優の山城新伍(やましろ・しんご)さんが亡くなった。享年70歳。山城さんは、元妻と2度の結婚・離婚を繰り返した。娘からも「お父さんと呼びたくない!」と言われ、戸籍から抜かれ、絶縁宣言されていた。(スポーツ報知)
 ここで言う「戸籍から抜かれ」たとは、娘が自らの意思で「分籍」の手続きを取った、ということだ。通常、子どもは結婚することで、親の戸籍から抜けて、子ども夫婦の新しい戸籍が作られる。

 「分籍」とは、親の戸籍から抜けて一人だけの新しい戸籍を作ること。20歳以上であれば役所に届け出ることが出来る。筆者も前職で3年間、戸籍事務を担当したが、「分籍」を受理したのは1~2件に過ぎない。「分籍」を知る人も使う人も極めて少ない。
 山城さんの娘さんが「分籍」に踏み切ったのは、父の奔放な行状への怨嗟から「父と一緒の戸籍に居たくない!」という強い意思からだろう。

 しかし、「分籍」によって、相続権や扶養義務が無くなる訳ではなく、今までと何も変わることはない。よく「親子の縁を切る」と言うが、当たり前の話しだが、法律上は親子の縁を断ち切ることは出来ないのである。
 山城さんは「娘に会いたい」と言い続けていたそうだ。血は水よりも濃いと言う。山城さんは黄泉の国から、分かち合える日の再来を待ち望んでいることだろう。 

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